鏡
小さい頃、子会商店街の近くに
父親が出した小さい美容室
その美容室の上には小さい部屋があって
そこにはパーマ液が入っていた
段ボール箱がたくさんあって
僕はその段ボール箱を切り刻んだり
何かの絵を描いたりガムテープでつなげてみたり
色んなものを作っては一人で遊んでいた
思えばその頃から何かと作り出すのが大好きで
それを母親に見せては自慢して頭を撫でられていた
ん?
もしかしたら褒められるのが
大好きだったのかもしれないけど
色んな意味でその美容室の風景が頭から離れない
鼻につくようなパーマ液の匂い
スプレーが舞って白けて見えた店内
鏡にうつるお客様
家では見る事が出来ない親の表情
僕は退屈するとお店のドアを裏側からそーっと開けて
店内の様子を眺めていた
子飼にあった美容室のその鏡は
今も僕のお店でたくさんの素敵なお客様を映しています
そして明日は母の日
色んな事を思い出すなー
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